東京都千代田区の東京メトロ半蔵門駅で、電車内の消火器が落下し消火剤が噴出した騒ぎで、消火器を固定していた2カ所の留め具がいずれも外れていたことが2日、車両を所有する東急電鉄への取材で分かった。同社などは留め具が故意に外された可能性もあるとみて、原因を調べている。

 東急電鉄によると、消火器は床から約1.3メートルの高さに設置され、留め金とバンドの計2カ所で固定されていた。

 同社が車両を調べたところ、消火器が設置されていた場所に近い車両連結部の渡り板の下から、消火器に付いている安全装置の一部やバンドが発見された。同社はバンドなどが自然に外れて板の下に入りこむ可能性は低いとしている。