3人組ユニット「Perfume(パフューム)」が、女優の広瀬すずさんの映画初主演作「ちはやふる」(小泉徳宏監督)の主題歌を担当することが3日明らかになった。主題歌は音楽ユニット「CAPSULE」の中田ヤスタカさんが映画のために書き下ろした曲で、タイトルは「FLASH」。かるたを連想させる歌詞や“ちはやふる”というフレーズも登場するという。パフュームが実写映画の主題歌を担当するのは初めて。
「ちはやふる」は、末次由紀さんが2007年から女性マンガ誌「BE・LOVE」(講談社)で連載中の人気マンガが原作。主人公・綾瀬千早が、転校生の綿谷新との出会いを通じて競技かるたの魅力に目覚め、幼なじみの真島太一ら個性的なメンバーたちとかるた部を創設し、情熱を燃やす姿を描いており、11、13年にアニメ化され、人気を博した。
原作の大ファンだというあ〜ちゃんこと西脇綾香さんは「(オファーを受けて)ほんっとうにうれしかったです! 前のめりで受けさせていただきます!」と大喜び。「サビではかるたの試合をしているような勢いと気迫が伝わってきました」といい、歌っていても「私すずちゃんじゃないのにもう試合をしている気分で、その緊張から気付いたらものすごい強い握りこぶしを握って歌っていました」とレコーディングを振り返っている。のっちさんは「かしゆかから長年借りパクしてたこともある『ちはやふる』(笑い)。静かに燃やす情熱とその解放をイメージして、(キャストの)表情や所作、作中の『千早振(ちはやぶ)る』の解釈を頭に浮かべながら一生懸命歌いました」と寄せている。
パフュームが主題歌を務めることについて主演の広瀬さんは「偶然、撮影現場で瑞沢かるた部のみんなとパフュームさんの曲でよく歌ったり踊ったりしていたんです。だからびっくりしました! それ以上にうれしかったです!」とコメント。原作者の末次由紀さんは「元気で明るく疾走感もあるのに雅で、とても『ちはやふる』に合った楽曲でうれしいです」とメッセージを寄せている。
映画には、広瀬さん、真島太一を演じる野村周平さん、綿谷新を演じる俳優の千葉真一さんの息子の真剣佑(まっけんゆう)さんのほか、上白石萌音さん、矢本悠馬さん、森永悠希さん、松岡茉優さん、松田美由紀さん、國村隼さんが出演する。映画は2部作で、「上の句」が2016年3月、「下の句」が同4月に公開される。