米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設をめぐる代執行訴訟の弁論が福岡高裁那覇支部(那覇市)で始まった2日、移設に反対する国会議員や与党県議、市民団体メンバーら約2000人(主催者発表)が同支部前に集まり、意見陳述に臨むために出廷する翁長雄志県知事を激励した。

 出廷前に翁長知事が集会に姿を現すと大きな声援と拍手が湧き起こった。紺のスーツ姿の翁長知事は「いよいよ正念場だ。皆さんの思いを胸に受け、しっかりと主張したい。一生懸命頑張る」と決意を表明。盛大な翁長コールに送られて裁判所に入った。

 集会会場には「県民は翁長知事を支えて最後の勝利まで」などと書かれたプラカードが掲げられ、登壇した国会議員や県議らは「裁かれるべきは日本政府だ」「政府の不当、不法なやり方をはね返そうという決意が全国に伝わるだろう」と辺野古移設を進める政府を批判した。