JR西日本が乗務員の人為的なミス(ヒューマンエラー)を懲戒処分の対象外とする制度を近く導入することが4日、同社への取材で分かった。事故やトラブルが起きた際に、運転士らがミスを隠蔽するのを防ぎ、正確な原因を把握するためで、同社によると、鉄道業界では初めての試みという。

 ヒューマンエラーについては、2005年の尼崎脱線事故の遺族とJR西、外部の有識者が参加した「安全フォローアップ会議」が14年4月25日に公表した最終報告書で、原因究明と再発防止を優先するため、懲戒処分の対象外とするよう提言しており、JR西は具体的な制度設計を進めていた。