【ベルリン時事】AFP通信によると、ロシアのラブロフ外相は3日、欧州安保協力機構(OSCE)閣僚級会合が開かれているセルビアの首都ベオグラードで、トルコのチャブシオール外相と会談した。11月24日のトルコによるロシア軍機撃墜後、両国閣僚の会談は初めて。
話し合いは約40分間行われた。両国間の緊張緩和の糸口を見いだせるかが焦点だったが、内容は明らかになっていない。
ロシアは対トルコ経済制裁を決めた上、トルコが過激派組織「イスラム国」から石油を密輸していると主張。トルコは反発しており、両国が溝を埋めるのは容易でないとみられる。
両国の対立はシリア内戦にも悪影響を及ぼしかねない情勢。ロシアはアサド大統領を支え、トルコは大統領の退陣を強く求めている。シリア情勢への介入を進めるロシアは強硬姿勢を取っており、トルコへの圧力を当面維持する可能性が高い。