カカクコムが運営する購買支援サイト「価格.com」は1日、2015年の「冬のボーナス」に関する調査結果を発表した。それによると、冬のボーナスの推定支給額は60.6万円と前年より2.1万円(3.6%)増加したものの、今夏のボーナス(61.6万円)をわずかに下回った。
○ボーナス支給額は5期ぶり減少
ボーナスは2013年冬から増加が続いていたが、5期ぶりに減少した。同社は「ここにきて踊り場にさしかかった」と分析している。
業種別にみると、「金融業」が同13.4%減の82.0万円と大幅に減少。一方、「公益法人・財団法人」は同7.7%増の58.8万円、「医療業」は同6.8%増の56.8万円などとなった。
支給予定のボーナスのうち、自由に使える金額を尋ねたところ、「5~10万円未満」の17.8%が最も多く、以下、「10~20万円未満」が12.3%、「3~5万円未満」が11.9%と続いた。昨冬と比べると、「自由に使えない」の割合は2.1ポイント減の9.0%となった一方、「3万円未満」の割合は計3.4ポイント増加し、やや改善がみられた。
ボーナスの使い道と平均消費金額を聞くと、トップは「貯金」の74.4%で20万7,182円、次は「商品・サービス購入」の69.4%で7万4,417円。全体でお金を使う人の割合は増えたものの、ローンなど金額が大きい項目で減少傾向となった。
調査期間は2015年11月12日~18日、調査方法はインターネット、有効回答は2,631人。
(御木本千春)