12月1日、ユーキャン新語流行語大賞の審査委員会が「2015ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞およびトップ10を発表。今年の年間大賞は「爆買い」と「トリプルスリー」だったが、ネット上には、とりわけ「トリプルスリー」について異論が噴出した。
「トリプルスリー」とは、プロ野球の1シーズンで打率3割・30ホームラン・30盗塁を同時に記録すること。今年、ソフトバンクの柳田悠岐選手とヤクルトの山田哲人選手が達成し注目を集めたが、知らない人も多かったとみられ、ツイッターには
「トリプルスリーていま初めて聞いたわ」
など、疑問を呈する投稿が続出した。それ以外のトップ10には
「アベ政治を許さない」
という流行語が並んだ。政治がらみのものが多いことが妙な注目を集めるほか、芸能・お笑いネタでは「安心して下さい、穿いてますよ。」だけだったことについて
「はい!?いやいやおかしいおかしい 百歩譲ってラッスンはまだしもクマムシが入らんとか意味不」
など、意外に思った人も少なくなかったようだ。
一方、同日にGoogleが発表した「Google検索による流行語ランキング」での大賞は「マイナンバー」で、2位以下は
「ラッスンゴレライ」
という順。ユーキャンのものと共通するのは「エンブレム」と「ドローン」だけだった。
2つの結果を比較し、ツイッターには
「ユーキャンのはいろいろしがらみとかありそう(笑)こっちの方が実際の検索件数なんだから実感としても正しい感じね」
など、“Google発表のほうがしっくりくる”という評が多数あがっている。
「ユーキャン新語・流行語大賞」は「1年の間に発生したさまざまな『ことば』のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶ」と説明されている。単純に“流行った言葉”を選ぶというわけでもなさそうだが、やはり多くのネットユーザーにとっては「検索数=流行語」という定義のほうが納得できるようだ。
※当記事は2015年12月03日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。