東芝本社=東京都港区芝浦
共同通信社

 東芝が冷蔵庫や洗濯機といった「白物家電」事業の売却に向けた検討を進めていることが4日、分かった。関係者が明らかにした。経営再建中のシャープの白物家電事業と統合する案が軸となる。1930年に国内で初めて電気洗濯機を開発した名門事業が、不正会計問題による業績悪化で抜本的な見直しを迫られることになった。

 電機大手の白物家電は海外生産が進んでおり、円安の影響で採算が悪化した事業の立て直しが共通の課題だ。国内産業や技術の競争力強化を目指す官民ファンドの産業革新機構や大手銀行には、日本企業連合をつくる構想があり、東芝をめぐる動きが焦点となる。

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