コンサドーレ札幌は5日、MF砂川誠が現役を引退すると発表した。
現在38歳の砂川は、1996年に市立船橋高から柏レイソルに入団。加入当初はほとんど出場機会がなかったが、当時チームを率いていた西野朗監督に実力を評価され、徐々に起用されていった。
しかし再び出場試合は激減。2003年に札幌へ期限付き移籍した。すると、同シーズンでの活躍が認められ、2004年には期限付き移籍の延長をし、2005年に同クラブへの完全移籍を果たした。そして2007年にはJ2リーグ戦で42試合に出場し、チームのJ1昇格に大きく貢献した。
その後、クラブは2度のJ2降格を味わうなど苦しい時期を迎えたが、砂川はチームを牽引。12年半にわたって札幌でプレーした。
今シーズンは7月にFC岐阜へ期限付き移籍をし、10試合に出場した。キャリア通算では、J1で119試合出場7得点、J2では376試合出場34得点、ヤマザキナビスコカップ19試合出場2得点、天皇杯で30試合出場7得点を記録した。
現役引退にあたり、砂川は以下のようにコメントしている。
「今シーズン限りで、プロサッカー選手を引退することになりました。これだけコンサドーレ札幌というチームで長くプレーさせていただいて、今日、たくさんのサポーターのみなさんに囲まれてキャリアを終えられることを、すごく幸せに感じています。去年から長い間リハビリが続き、プロサッカー選手としてできることが限られてきました。なかなか頭と体のギャップを埋めることができなくなり、このままプロサッカー選手を続けていくべきではないと思い、決断をしました。長い間、皆様の声援でなんとかこの年までやってこれました。改めて、コンサドーレが大好きだと感じています。僕がいる間にJ1に定着することはできませんでしたが、来年は絶対昇格してくれると思いますので、ご声援をよろしくお願いします。本当に長い間、ありがとうございました」