アインシュタインは、20世紀を代表する科学者の1人といえるでしょう。アインシュタインの写真といえば、舌をぺろっと出して目を見開いたユーモラスな写真が有名です。アインシュタインの名前を知らなくても、あの写真に見覚えがあるという人も多いのではないでしょうか?
舌出しの写真が撮られたのはアインシュタインが70代の時の写真です。アインシュタインは76歳でなくなっていますから、かなり晩年に撮られたことになります。写真が撮られたシチュエーションは、アインシュタインの誕生日に、取材に来ていたカメラマンによって撮られました。カメラマンに「笑ってください」と言われたものの、生真面目な性格のアインシュタインはうまくリクエストにこたえられませんでした。そこで、ごまかすように舌を出したところ、撮られた写真だったのです。つまり、偶然によって生まれた写真といえます。
アインシュタイン自身はかなり、生真面目な性格の持ち主でした。写真を撮られることも嫌がっていたといわれています。ですから、あの写真が撮られたのは、写真嫌いのアインシュタインが、舌をだしておどけた表情を見せているというかなりレアなものだったのです。アインシュタインの一瞬の表情を見逃さなかったカメラマンの腕が発揮された写真であるとも言えるでしょう。