猪木やバク転も!go!go!vanillas、ワンマンツアーをハイテンションで締めくくる | ニコニコニュース

go!go!vanillas「COUNTER ACTION TOUR 2015」東京・赤坂BLITZ公演の様子。(撮影:浜野カズシ)
音楽ナタリー

go!go!vanillasが12月3日に東京・赤坂BLITZでワンマンツアー「COUNTER ACTION TOUR 2015」の最終公演を開催した。

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ツアーは11月から12月にかけて福岡、愛知、大阪、東京の4カ所で行われたもの。最終日となったこの日、ステージにメンバーが登場するとオーディエンスは大歓声を上げフロアの前方へと押し寄せる。牧達弥(Vo, G)の「頭から全力でかかってこい! 東京ー!」という叫びから、バンドは「バイリンガール」でライブをスタートさせ、躍動感のあるパフォーマンスを披露していった。続く「セルバ」では牧の温かな歌声に観客が手拍子を起こす。曲中には牧、長谷川プリティ敬祐(B)、柳沢進太郎(G)が勢いをつけてステージ前方に飛び出し、アグレッシブな演奏でオーディエンスを挑発した。その後の「ハイテンション」で牧は、歌詞の一部を「人々狂わす赤坂BLITZで」と替えて歌いファンを盛り上げた。

牧は「君たちのアクションと俺たちのアクションで、もっともっと最高な空間にしたいんですけどいけますか!?」とフロアに投げかけて歓声を浴びる。そして「そんな最高なあなたたちに、長谷川プリ……いや、長谷川グルーヴィ敬祐のグルーヴィな瞬間を見せたい! プリティ頼んだぜ!」と彼にバトンを渡す。そして長谷川がベースプレイで観客を釘付けにしてから「オーイエイ! まだまだグルーヴィに踊っていこうぜ!」と声を上げると、「ミスタースウィンドル」が絶妙なアンサンブルで届けられた。また曲中にはジェットセイヤ(Dr)が豪快なドラムソロを叩き込み、ワンマンライブでおなじみのフリースタイル風のラップをユーモアたっぷりに披露した。その後の「デッドマンズチェイス」では、柳沢がステージ前方で疾走感のあるギターソロを演奏。さらに牧と長谷川がかけ合うようなボーカルを繰り広げ、1本のマイクで一緒に歌うなど観客を大いに盛り上げた。

長谷川はBLITZには電撃という意味があることを観客に説明したのち、「でも今日は電撃程度では終わらせたくない! サンダー並みのテンションを見せてもらってもいいですか!?」と声を飛ばす。そしてライブが行われた12月3日を“1、2、3の日”と称し「1、2、3……あれ? 1、2、サンダー?」と呟いてからアントニオ猪木のモノマネで「1、2、3、ダー!」とオーディエンスとともに拳を突き上げた。すると柳沢とセイヤがアントニオ猪木の入場テーマ「炎のファイター ~INOKI BOM-BA-YE~」を演奏し始め、猪木に扮した長谷川が牧に闘魂注入を図るが、逆に牧からビンタを喰らってしまう。長谷川は「元気がなければ何もできない……」とステージにへたり込むも、オーディエンスの「プリティ! ボンバイエ!」コールで復活し、再び「1、2、3、ダー!」とオーディエンスとともに元気よく咆哮。そのままのテンションでバンドは「ホラーショー」をアグレッシブに届けた。

ライブ中盤では牧がアコースティックギターに持ち替え、最新シングル収録の浜田省吾「もうひとつの土曜日」のカバー、“バニラズのクリスマスソング”だという「メリーメリーメリー」の2曲が届けられた。その後メンバーとオーディエンスがシンガロングした新曲や、牧が熱量のあるボーカルを披露した「人間讃歌」、柳沢のエッジィなギターリフが炸裂した「カウンターアクション」といった楽曲が次々と投下されていく。牧は「今回のツアーで、よりみんなのことが大好きになったぜ! ここにいるすべての人、ほかの会場に来てくれた人、僕らはみんなのことを家族だと思ってます。この家族でもっとでっかいところにいきたいんですけど、ついてきてくれますか!?」とオーディエンスに投げかけ、「ライクアマウンテン」が披露された。演奏中には牧と柳沢がおでこがくっつくほどの近距離で向かい合って熱演を見せる。そしてラストナンバー「マジック」では、カラフルなムービングライトが場内を彩る中、4人の紡ぐ陽気なアンサンブルにフロア全体が沸き立っていた。

アンコールでは2月10日にメジャー2ndアルバム「Kameleon Lights」がリリースされ、初回限定盤にはこの日の公演を収めたDVDが付属すること、そして全国ツアーが実施されることがメンバーの口から発表された。牧はアルバムについて「絶対に死ぬ前に走馬灯で出てくるぐらいすごいアルバムになった」と自信満々に語り、観客から喝采を浴びる。そしてバンドはアルバムに収録される新曲を力強く届けた。牧の「まだまだ爆発していけますかー!」という叫びから、4人はライブの最後に「アクロス ザ ユニバーシティ」を演奏。場内がオーディエンスのシンガロングで満たされる中、牧は「俺はみんなのことを家族だと思ってるから、そっちに行ってもいいかい!?」と投げかけたあと、観客の上に立ち、一緒にシンガロングを行う。牧がステージに戻ると、バンドはさらに力を帯びたように激しい熱演を繰り広げた。その後客席をバックにした記念撮影が行われ、ファンの拍手が場内を包む中メンバーがステージから去っていく。最後に残ったセイヤは「サンキュー!!」と叫び、突如ステージ上でバク転を披露して観客をざわめかせた。

go!go!vanillas「COUNTER ACTION TOUR 2015」
2015年12月3日 赤坂BLITZ セットリスト

01. バイリンガール
02. セルバ
03. ハイテンション
04. ミスタースウィンドル
05. エマ
06. ビッグモンスーン
07. デッドマンズチェイス
08. ホラーショー
09. デストロイヤー
10. トワイライト
11. もうひとつの土曜日(※浜田省吾カバー)
12. メリーメリーメリー
13. 新曲(タイトル未定)
14. 人間讃歌
15. オリエント
16. カウンターアクション
17. ティーンネイジャーズノイズ
18. ライクアマウンテン
19. マジック
<アンコール>
20. 新曲(タイトル未定)
21. アクロス ザ ユニバーシティ