10月23日、フジテレビの社長である亀山千広氏(59)が、定例会見で『オトナ女子』(フジテレビ系)で主演を務める篠原涼子(42)に名指しでダメ出しをしたことが、話題を呼んだ。そしていま、この発言が大きな波紋となって広がりつつある。
ドラマのなかで篠原が演じるのは、仕事はバリバリにこなすが、恋愛に関してはからっきしダメ、という40代の独身女性の役。吉瀬美智子(40)や斉藤工(34)、江口洋介(47)など豪華俳優陣に加え、トレンディドラマ風な演出にも期待が高まったが、視聴率は伸び悩む結果に。これに対し亀山が今回の会見で語ったコメントというのが「涼子ちゃんがあまりに美しすぎるので、イタさが足りないんですよ」というものであった。また続けて亀山は篠原が、実生活では俳優・市村正親(66)とのあいだに2児をもうけて幸せな家庭を築いていることを指摘し「テレビが難しいのは、役者さんとかでも、私生活が出ちゃうところ」「美しいものは、もっと傷つけられるべき。感情移入するのに、もっと切なくしないと」と語った。
「亀山氏のこの発言に、芸能事務所からは『ドラマの失敗を女優ひとりに押し付けるのは酷い』と大きな批判がおきました。11月29日に行われた定例会見では、篠原に直接謝罪し、現在は和解している旨を報告していましたが、他のタレント事務所も含めてフジテレビにはカンカンですよ。なかには『フジには金輪際うちの女優を出しません』と宣言した事務所の話も届いてます。今回の会見では亀山氏はフジテレビの視聴率低迷を『3.11のせい』ともコメントし、『公の場での局代表の発言とは思えない』という批判を受けました。篠原に対してのダメだしも、亀山氏の非常に個人的な感情のこもった『美しいものは、もっと傷つけられるべき』というもので、『社長がいちいち番組の演出内容に口を挟むのか!』と現場からも悲鳴に似た声があがっています」(芸能誌ライター)
「振り向けばテレビ東京」と揶揄されてきたフジテレビだが、11月23日~29日のゴールデン(19~22時)の週間視聴率が7.6%を記録し、8.0%だったテレ東に抜かれ、民放5位に転落した。かつて視聴率3冠王だった頃のように、フジテレビに黄金期が再び訪れる日は来るのだろうか。
(大曽根美代子)