気になる平均貯蓄額はいくら? | ニコニコニュース

気になる平均貯蓄額はいくら?
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先日、「教えて!gooウォッチ」「前年より実はアップしていた!日本人の最新平均年収」という記事をリリースした。
年収と同じくらい興味があるといっても過言でないのが他人の貯蓄額。正直、多いに越したことは無いが、一体どのくらいを目標に貯めれば良いものなのだろうか?
日銀が事務局を務める金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査(2015年)」で、気になる皆の懐事情を覗いてみよう。

■預貯金の平均は単身世帯374万円、二人以上世帯で643万円!

この調査は全国2,500世帯の単身世帯(20歳以上70歳未満)及び全国8,000世帯の二人以上世帯(世帯主が20歳以上)を対象に毎年1回行っているもの。


今年の調査結果を見てみると、単身世帯の金融資産の保有額は、平均値 773 万円(前回 774 万円)。二人以上世帯金融資産の保有額は、平均値は 1,209 万円と前回(1,182 万円)より増加した。
ここでいう「金融資産」とは、
「定期性預金・普通預金等の区分にかかわらず、運用の為または将来に備えて蓄えている部分。商・工業や農・林・漁業等の事業のために保有している金融資産や、土地・住宅・貴金属等の実物資産、現金、預貯金で日常的な出し入れ・引き落としに備えている部分は除く」
とされている。

金融資産の構成比は、どちらの世帯も預貯金(郵便貯金を含む)、有価証券(債券・株式・投資信託)、生命保険の順で高い。預貯金の平均額は単身世帯374万円(前回354万円)、二人以上世帯643万円(前回640万円)となっている。

家賃や生活費といった日常的に必要なお金を除いてこの金額!?と驚く人も多いだろうだが、あくまでこれは平均値。少数の高額資産保有世帯によって大きく引き上げられることがあるため、この調査では世帯全体の実感により近い数字を示すために「中央値」も発表されている。


中央値は調査対象世帯を金融資産保有額の少ない順(あるいは多い順)に並べたとき、中位(真ん中)に位置する世帯の金融資産保有額のことで、単身世帯では20 万円(前回75万円)、二人以上世帯の中央値は400 万円(前回同)という結果のようだ。平均値と比べてかなり金額に開きがあることが分かる。

■生活設計を立てていない世帯も多い

しかし、実際には「金融資産を保有していない」と答えた世帯も多く、単身世帯では47.6%、二人以上世帯では30.9%となっている。


これに関連するように、老後の生活に関する質問について、「非常に心配である」もしくは「多少心配である」と回答した単身世帯は84.4%、二人以上世帯では80.6%と非常に高い数字。その理由として「十分な金融資産がないから」「年金や保険が十分ではないから」が挙げられている。

老後の生活資金、病気や不時の災害が起こったときのためにも、備えておきたい貯蓄。年代別の統計ではないのでほんの参考程度だが、これまで全く貯蓄を計画してこなかったという人は、これを機に少額ずつでも始めてみてはいかがだろうか。

(酒井理恵)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)