火鍋に“スマホの電池”が混入、「爆発しなかっただけマシ」の声。 | ニコニコニュース

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気温が下がり、中国では火鍋(しゃぶしゃぶ)が美味しい季節となっているが、このたびそんな火鍋にスマホの電池が混入していた事件が報じられ、市民を驚愕させている。場合によっては大惨事に至っていた可能性もあるだけに、当事者は怒り心頭だ。

山東広播電視台によると、この事件が発生したのは10月のこと。張さんの妻が子どもを連れ、山東省済南市にあるショッピングモール内の火鍋チェーンレストランで食事をしたところ、スープの中から黒いスマホ用電池が見つかった。すでに食事を始めて1時間程度経過していただけに、張さんの妻は健康被害を心配。同時に電池は長時間高温のスープで茹でられており、爆発の恐れもあったことから、店に責任を取るよう迫ったという。

当初、店側は過失を認めて賠償を約束したため、張さんの妻はその場を後にしたが、後日事態は複雑化する。ある日を境に店側が責任逃れをするようになったのだ。

店側は監視カメラの映像を確認し、「店の者がやった証拠が得られなかった」「鍋は小さく、お湯を入れるさいも薬缶を使用しているため、電池のような大きい物が混入するはずはない」と述べたかと思えば、今度は「監視カメラは壊れていて、証拠映像はありません」などと発言には一貫性が見られず。現在は正式な法的措置を取るよう張さんに勧めている状況だという。

こうした不可解な流れは中国ではよくあることだが、被害者である張さん家族が納得いくはずもない。すでに検査費だけで一人につき1,500元近くを費やしており、今後は北京の総合病院を訪れ、水銀中毒検査を行う予定にもなっている。さらなる高額な費用が必要となることは明らかで、なるべく早く問題を処理、解決したいというのが本音のはずだ。

この一件にネットユーザーは「爆発しなかっただけマシ」「ついに火鍋のスープも電池でダシを取るようになったのか」などと面白おかしく論じているが、中国で火鍋は大変人気がある一方、それだけトラブルも多数報告されているだけに、中には「火鍋はもう二度と食べない」とする人も多数いた。