Microsoftは12月5日(米国時間)、「Microsoft Edge’s JavaScript engine to go open-source|Microsoft Edge Dev Blog」において、Microsoft EdgeのJavaScriptエンジンのコアコンポーネントである「ChakraCore」をオープンソースソフトウェアとして公開すると発表した。2016年1月をめどにGitHubで公開するとしている。
Chakraは2008年に開発された新しいJavaScriptエンジン。多段ステージパイプライン、多段ステージバックグラウンドJITコンパイラ、並列実行や一部実行などの改善が盛り込まれたMark & Sweepガベージコレクタなどの機能が実装されており、立ち上がりの高速さと実行速度の高さ、レスポンスのよさなどを実現している。
オープンソース・ソフトウェアとして公開される「ChakraCore」はさまざまなアプリケーションに組み込みやすいように整理されたバージョンで、ブラウザのみならずさまざまなアプリケーションに組み込まれての使用が想定されている。Microsoftはコミュニティやほかのベンダとのエコシステムを通じて、Chakra JavaScriptエンジンの開発促進に取り組みたい狙いがあると見られる。
(後藤大地)