東芝の不正会計問題で提訴のため東京地裁に向かう弁護団=7日午前
共同通信社

 東芝の不正会計問題で株価が下落し損失を受けたとして、15都道県の個人株主50人が7日、同社と田中久雄前社長ら旧経営陣5人に計約3億円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。

 「東芝事件株主弁護団」によると、この問題で国内での集団提訴は初めて。

 訴状によると、東芝の株価は不正公表前の5月から11月下旬までに180円下落。不正を知っていれば株を買わなかったと主張し、下落額などを基に損失額を算定した。

 弁護団は「株主に落ち度はなく、虚偽の報告は重大な犯罪行為だ」と批判している。

 東芝は提訴について「訴状を受け取っていないのでコメントは控える」としている。