Visual StudioでLinuxデバッギングが可能に

Microsoftが新しいVisual Studio GDB拡張機能のプレビュー版をリリースした。これはVisual Studioにできるだけ多くの環境をサポートさせる取り組みの一環だ。MicrosoftのMarc Goodner氏がVisual Studio 2015 Communityエディション以上で使える今回の新しい機能について、詳しく説明している

この拡張機能をインストールすると、Visual C++ ->Cross Platformの下に「Makefile Project (GDB)」という新しいProjectターゲットが追加される。プロジェクトを生成したら、ローカル/ホスト Windowsマシンに通信用のSSHクライアントが必要だ。Goodner氏が説明しているように、セキュアな通信には証明書の生成が必要だが、現時点ではパスフレーズが使えないことに注意しよう。そのため、これ専用の証明書を別に生成した方が良いだろう。また、SSHクライアントを使った最初の通信はVisual Studioの外でやる必要がある。証明書が受け付けつけられると、以後の接続はVisual Studio内で行われる。

接続が確立されると、開発サイクルは次のようなプロセスで行われる。まずソースファイルが(Visual Studioの動いている)ローカルマシンからリモートのLinuxマシンへとコピーされる。ソースコードはLinux上のコンパイラを使ってコンパイルされ、デバッガの出力は新たに確立されたSSHトンネル経由でVisual Studioに返される。

Goodner氏が指摘しているように、このサイクルは必ずしも別のマシンを必要としない。MinGWをコンパイラとデバッガに使うよう、ローカルプロファイルを定義することも可能だ。いずれのシナリオでも、開発者はVisual StudioとLinux上での開発を組み合わせることが出来る。この機能拡張を使ってみたい人のために、Goodner氏は画面を使って説明している