漫才日本一を決める「M-1グランプリ2015」決勝戦が6日、テレビ朝日で行われ、敗者復活戦から勝ち上がったトレンディエンジェル(たかし、斎藤司)が優勝。大会終了後にはトロフィーを持って会見し、賞金1,000万円の使い道には、たかしが「貯金します」、勝因には斎藤が「いつも通りの自分を貫けたことだと思います。あと、今日も変わらずハゲていたことで す。はやさなくて良かったです」とユーモアたっぷりに喜びを語った。
同大会で敗者復活戦から優勝まで勝ち上がったのは、サンドウィッチマンに続き2組目。敗者復活戦はスタジオの隣にある六本木ヒルズアリーナで行われ、決勝出場発表と共にスタジオに駆け込み即ネタ披露というあわただしい形に。その様子をたかしは「今日は調子が悪くていつもの斎藤さんじゃなかったけど、本番になったらエンジンがかかっていました」と回顧すれば、斎藤も「敗者復活から決勝の場に来るとアドレナリンがぐっと上がりまして、いい感じにやらせていただきました。そこからは早かったです」と述懐した。
また、優勝の喜びを伝えたい人に斎藤は父親を挙げて、「教育パパだったけど 僕は中学受験もさぼったり親父の希望通りの子供になれなずに悩んでいたので、こういう賞をいただけたのは親父冥利(みょうり)に尽きると思います」と感激。たかしは「普段メイド喫茶に行っているので、メイドと常連たちに言いたいですね」と笑顔を見せた。
「M-1グランプリ」は、プロ・アマ・所属事務所を問わない漫才頂上決定戦。決勝戦初戦ではトレンディエンジェルのほかにメイプル超合金、馬鹿よ貴方は、スーパーマラドーナ、和牛、ジャルジャル、銀シャリ、ハライチ、タイムマシーン3号が出場。最終決勝戦にはジャルジャル、銀シャリが進出し、準優勝は銀シャリ。司会は今田耕司と上戸彩が務めた。(取材・文:中村好伸)