初年度昇格の井原監督、J1の戦いへ抱負「福岡旋風を起こせるよう」 | ニコニコニュース

就任初年度で昇格を掴んだ井原監督 [写真]=兼子愼一郎
サッカーキング

 アビスパ福岡は、6日に行われた2015 J1昇格プレーオフ決勝でセレッソ大阪と対戦し、1-1の引き分けで試合を終えた。この結果、レギュラーシーズンの順位で上回る福岡のJ1昇格が決定。チームを率いる井原正巳監督が試合後の会見に臨んだ。

 会見の席に着いた井原監督は、「福岡から多くのサポーターが駆け付けてくれて大きな声援を送ってくれたので、感謝しています。福岡でも、大勢の方がパブリックビューイングなどでパワーを送ってくれていたので、そういう人たち全員に感謝したいと思います」と、感謝の気持ちを伝えた。

 今季、福岡はリーグ戦でC大阪と2試合を戦い、ともに1-0で勝利。「今シーズンの集大成」と位置づけたプレーオフ決勝の大一番には「今までのセレッソとは違う」と、11月に監督交代のあった対戦相手を警戒して試合に臨んだという。

 試合は、60分に先制点を許して苦しい展開を強いられたが、同監督が「スタッフ、アビスパ福岡の会社のすべての方、スポンサーの方、そしてサポーターの想いが乗り移ってくれた」と振り返る87分の同点ゴールを守りきり、1-1で終了を迎えた。

 就任初年度に昇格を掴んだ井原監督。「昨年16位のチームがスタート時に昇格を目標に掲げた所で、『何言ってんだ』と思った方もいらっしゃったと思う」というシーズン開幕当初、チームは3連敗でスタートを切った。「第3節のコンサドーレ札幌戦で4バックから3バックに変えた。そこで守備やシステム変更への手応えを掴んだことが大きかった」と、以降11戦無敗となったチームのターニングポイントに挙げている。

 一度は最下位に沈んだが、「高い目標を持って進んで行かなくてはいけないという、強い想いがあった。アビスパの選手たちの質を考えても、十分に昇格できるポテンシャルはあるので、目標を高くしながら日々努力をしていけば必ず到達できると思っていた」と、主張した。

 来季に向けては「J1は甘くはない。上がったことは非常に嬉しいし、福岡にとっても素晴らしいことだと思うけれど、ここ数年は3位のチームが1年でJ2に降格している」とコメント。一方で、「今のチームでどこまで戦えるかというのも、非常に期待感を持っているし、福岡旋風を起こせるようにしっかりと準備していきたい」と抱負を語った。