NIKKEI ASIAN REVIEWは3日(現地時間)、シャープが2016年の早い時期に、「Super IGZO」なる新型液晶パネルの大量生産を開始する見込みと報じています。
来年早々の量産開始が報じられたSuper IGZOは、現在シャープの液晶事業において主力の座を担う「IGZO」を発展・改良したものであり、IGZOよりも高い解像度を実現しつつも、消費電力を10~20%程度削減することに成功しているとされています。
なお、NIKKEI ASIAN REVIEWによると、三重県にある亀山第2工場において量産が開始される一方で、一部の採算性の悪いテレビ向け液晶パネルの生産は停止されるとのことです。さらに、シャープは2020年度までに同パネルの売り上げを500億円規模にまで押し上げることを計画しているといいます。
またSuper IGZOパネルは主にスマートフォン向けディスプレイとして提供されることが指摘されており、長く苦戦が報じられている同社の液晶事業における “カンフル剤” としての役割に期待が集まります。