1969年の放送以来、46年続く長寿アニメ番組『サザエさん』。昨年「20%あった視聴率が12%程度までに落ち込んでいる」と人気低下が叫ばれた一方で、先日"終わってほしくない長寿番組"1位に選出されるなど、日本人の必需番組としての地位は揺るがないものとなっている。そんな『サザエさん』を外国人はどのように思っているのか?海外のネット掲示板Redditで日本の長寿漫画についてのスレッドが立ち激論が交わされた。
まずは、「日本で最も視聴率の高い番組の一つ。日曜日の放送は2330エピソードを超えていて、46年もやっている」という前置き。「『サザエさん』ってどんな話?」という質問には「『サザエさん』のエピソードは、家族関係についてや家庭の問題のこまかい話。似ているものといえば、60年代から90年代まであったアメリカの連続ホームコメディみたいなものだけど、根本的に違うのは、サザエさんはもう少しキャラクターの広い社会的な世界や親戚なども描いていることかな」という回答があった。"広い社会や親戚"は、ノリスケさんや会社の同僚のアナゴさんあたりを意味するようだ。ホームコメディが家の中で完結しているのと比べ、サザエさんはよりオープンな世界を描いているという印象なのか。
他にも、
「日本にいるときサザエさんで日本語を勉強したよ、他のテレビよりも実践的な日本語を学ぶことができる。みんなマンガから日本語を学ぼうとするけど、サザエさんは本当の日本の生活状況を描いているので文化を詳しく知る意味でもクールな方法だと思った」
「日本では"サザエさん症候群"という言葉がある、日曜日が終わって明日から仕事に行かなければという一種のシンボルだ」
「漫画の世界には"サザエさんの時空連続体"というのがある、要はシンプソンズが全く年を取らないのと同じでキャラクターが何十年たっても同じ年ということ」
「俺は退屈だったな」
「あの番組のシンプルさは逆に驚き」
「オープニングはいつも一緒なのに静岡、東京、秋田とか色んな地域を紹介してるんだよな」
「無味乾燥だけど、日本人を知る最も良い方法なのかも」
などのコメントが海外からあがっている。
われわれ日本人も、サザエさんについて、ものすごく面白いと言い切れる人ばかりとは言えないが、外国人の間でも、このアニメの空気感を好む人とそうでもない人がいるようだ。
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