キングジムは12月8日、Windows 10を搭載したノートPC「ポータブック XMC10」を2月12日に発売すると発表した。8インチディスプレイを搭載しつつ、折りたたみ式キーボードを採用し、持ち歩き時はA5手帳サイズになる。実売予想価格は9万円前後。
同社が発売してきたデジタルメモ「ポメラ」の流れを組んだ、左右に分かれてスライドし、2つにたためる「スライドアークキーボード」を搭載する。アルミフレームで周囲を補強し、コンパクトなサイズながら安定したフルキーボードとして使用できる。キーピッチは18ミリ、打ちやすい1.5ミリのキーストロークを採用したほか、タイピング時の静音性にもこだわったという。
OSはWindows 10で「Office Mobile」「Office 365」も利用可能。8インチ液晶ディスプレイ(1280×768ピクセル)を持ちながら、キーボードを折りたたんだ持ち歩き時のサイズは204(幅)×153(奥行き)×34(高さ)ミリと、A5の手帳とほぼ同程度となる。重量は830グラム。
バッテリーの連続駆動時間は約5時間で、同梱のACアダプタは、Androidスマートフォンの充電ケーブルと同型の小型USBに対応。USBポートやSDメモリーカードスロット、HDMI/VGA端子などのインターフェースも搭載する。
出張や外出先に使用シーンをしぼり、持ち運びや機能性に特化することで「成熟したPC市場でも、参入の可能性がある」と判断し、商品化に至ったという。初年度で3万台の販売を目指す。