今年の日本一美味しいお米を決める第2回『米のヒット甲子園2015~消費者目線で選ぶ新米味覚審査会〜』(主宰:日経トレンディ/日経BPヒット総合研究所)が11月22日、千葉・イオンモール幕張新都心で行われた。
40年近くの長きにわたってグルメレポーターとして活躍し、11月15日に胸部大動脈瘤破裂で急逝した俳優・阿藤快さん(享年69)が、審査員のひとりを務めており、ゲストとして登壇した、米のヒット甲子園・審査委員長を務めた“お米マイスター”の川崎恭雄氏と、人気グルメエンターテイナーのフォーリンデブはっしーさんが、11月9日に実施した審査会の様子について語られた。
昨年、同イベントに登場した阿藤さんは、お米の食べ比べ審査という初の試みに、「どういう評価で点数つけたらいいか悩んだ。俺の味覚というか舌はあってるのかあってないのか不安だった。40年近く(グルメレポーター)やっているけど、それが崩れるかもしれないとやけっぱちでした」と、不安を抱いて挑んだ。
阿藤さんが、9種類のお米からグランプリ米を選ぶ方法というのが、「釜揚げのしらすにおしょうゆをちょっとかけて、ごはん乗せて食べるのが(僕の)ベストなので、その食べ方に合うだろうと思うお米を」と、まさに、自分自身を信じる独特の方法だった。
その舌を信じた結果、「米のヒット甲子園 2014幅広い料理に合うオススメのお米」となった「北海道産ななつぼし」を、みごと選んだのはさすが。この結果に阿藤さんは、「私も選びました。みんな同じだとちょっとホッとしました。これが選ばれて、(俺の味覚は)間違っちゃいねぇなと言うのが嬉しかったです」と、満面の笑みだった。
阿藤さんは、「今年は『ななつぼし』だったけど、同じようなお米が来年できるとは限らない。気候によってぜんぜん違うそうなので、毎年食べてみないと」と、意欲満々に語っていた。
そして、11月9日に実施した審査会では、「どのお米も美味しすぎて、どれを選んでいいのかわかんねえよ」と言いながら、真剣な眼差しで1つ1つのお米を選んでいたという。“お米マイスター”の川崎さんは、「最初にお米の香りを嗅いでいる姿が非常に印象的だった。さすがだな、と感じた。普通の人なら、お米を選ぶとなった時に、最初に食べてしまう」と、阿藤さんのお米を選ぶ姿勢について、プロも舌を巻くほど。
また、『日経BPヒット総合研究所』上席研究員の渡邉和博氏は、審査会の集合写真を撮影する際に、身長の高く、写真に収まらなかった阿藤さんに対して、ガニ股での撮影をお願いすると、「非常に気さくに対応してくれた。阿藤さんの優しさを感じた審査会だった」と、その優しい人柄にも触れながら、故人を偲んだ。
「今一番食べて欲しいお米」に選ばれた『北海道産 ふっくりんこ』の特徴について、川崎恭雄さんは、「お米の香りと甘さ、ツヤが他のものよりもめちゃくちゃいい。あと、冷めても美味しい。冷えても美味しいので、皆さまには、お米の温度を変えて楽しんで欲しい。」とコメントしました。
また、フォーリンデブはっしーさんは、「メンチカツなどの、揚げ物に非常に相性のいいお米なので、ぜひ揚げ物と合わせて召し上がって欲しい」と、コメントしました。
■米のヒット甲子園
【評価】
【審査委員(7名)】