4日、イタリア・シチリア島にあるエトナ山が噴火した。今回の噴火はここ数十年で、最も大きな規模になったようだ。
YouTubeにアップロードされた動画を見てみると、巨大な炎がほとばしり、もくもくと噴煙を噴き上げ、激しく噴火している様子がわかる。噴煙の中には、噴き上げられた水蒸気や火山灰等の摩擦電気によって起きる火山雷も見られ、「KONOYO NO OWARI」を思わせるドラゲ...ハンパナイ光景が広がっている。
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現在、死者が出るなどの被害は無いが、エトナ山に近いカターニア市では空港が閉鎖されたため、交通機関に影響が出た。
それでも大規模な噴火のわりに現地の反応は冷静で、特に混乱は見られない。この山の火山活動が普段から活発で、よく噴火していることがその理由のようだ。地震に対して訓練された日本人のように、周辺のイタリア人も特に反応することがないらしい。
■ヨーロッパ最大の活火山とノストラダムスの予言
世界自然遺産でもあるエトナ山は、ヨーロッパ最大の活火山で、その標高は3,329mほどである。ただ、噴火が頻繁に起きていることから、その標高も変化している。
また、ギリシア神話に縁のある山であり、全宇宙を崩壊させるほど大暴れした怪物テュポーンが、全能神ゼウスによってエトナ山に封印されたという伝説がある。噴火はそのテュポーンがもがくことで起こるという。これは、日本における地震とオオナマズの伝説のような関係性だが、それほど噴火がこの地域でよく起きているということを示しているといえよう。
エトナ山は1669年に死者10,000人を超える大噴火を起こしており、油断ができない火山であるが、さらに気になるのは近くにあるヴェスヴィオ山である。日本の弥生時代にあたる79年に破局噴火が起こし、ポンペイを埋没させているこの山、実はあのノストラダムスが、2015年後半から2016年前半にかけて再度噴火すると予言しているのだ。
最悪の場合、60万人もの犠牲者を出すとも言われるヴェスヴィオ山の噴火。災害は忘れた頃にやってくるという言葉があるが、エトナ山の噴火がヴェスヴィオ山に何らかの影響を与え、大噴火を起こすことが無いよう願いたい。
※画像は、「YouTube」より引用