11月28日に発売されてから1週間足らずで出荷本数200万本を突破するなど、大ヒットとなっているニンテンドー3DS専用ソフト『モンスターハンタークロス』に、たくさんの「ゆうた」が発生していると、プレイヤーの間で話題となっている。
『モンスターハンタークロス』は、人気ハンティングアクションゲームシリーズの最新作。ネットを介して、複数のプレイヤーで協力しながら、様々なモンスターを狩っていくオンラインモードが大きな特徴となっている。
「ゆうた」と呼ばれるプレイヤーが発生するのは、そのオンラインモードでのこと。ツイッターでは、
「モンハンクロスのオンラインコの時間ゆうた多すぎだろい」
などと、「ゆうた」の大量発生に辟易しているプレイヤーが確認できる。
「ゆうた」とは、マナーがあまりよくないプレイヤーを指すネットスラングだ。いきなり回復薬などのアイテムをねだったり、特に何もしないでレベルが高いプレイヤーについてきたりといった自分勝手な行動で、協力プレイの邪魔になるようなことも多いため、“地雷”として迷惑がられる存在なのだ。
ニコニコ大百科(仮)によると、こういった迷惑なプレイヤーは、もともと「ふんたー」と呼ばれていたという。『モンスターハンター3』の初期設定のプレイヤー名が「HUNTER」であり、迷惑なプレイヤーがこの名前のままプレイすることが多かったため、「ふんたー」と呼ばれていたのだ。その後、『モンスターハンター4』発売直後に、「ゆうた」という名前の迷惑プレイヤーが有名になったことから、「ゆうた」と呼ばれるようになったとのことだ。
ちなみに、「ゆうた」が増えた背景には、PlayStation2向けソフトだった『モンスターハンター』が、『モンスターハンター3』でWiiに移行したことが挙げられる。WiiがPlayStation2に比べて、ファミリー向けハードだったということで、比較的若く、オンラインゲームに慣れていないプレイヤーが増えたことが影響したというのだ。
また、PlayStation2版とWii版では有料だったオンラインモードが、『モンスターハンター3G』(WiiU版、ニンテンドー3DS版)以降は無料となったため、さらに初心者プレイヤーが増加。その結果「ゆうた」の大量発生となったのだ。
レベルの高いプレイヤーにとっては、迷惑なことも多いかもしれない「ゆうた」の存在。人気ゲームの宿命といったところだろうか。
※当記事は2015年12月07日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。