懸賞パズル雑誌、当選者水増し=発行元に再発防止命令―消費者庁
懸賞付きパズル雑誌を発行する「AiiA(アイア)」(東京都渋谷区)が懸賞企画の当選者数を水増ししていたとして、消費者庁は8日、景品表示法違反(有利誤認)で同社に対し再発防止などの措置命令を行った。
同庁によると、同社は2014年1〜12月発行の月刊「クロスワードパクロス」など8誌41冊で、「豪華スペシャルプレゼント」などとうたって約1万2000人を対象に読者懸賞を企画しながら、実際には半数の6332人にしか景品を発送せず、消費者を誤認させたとされる。
この間の発行部数は8誌で計189万部。現金10万円や液晶テレビ、ゲーム機など高額な景品ほど実際の当選者はなく、翌月号に掲載する当選者には架空の名前を使用していた。
同社は同庁に「経費を確保できなかった」と説明。同社出版事業部は「読者の信頼を裏切り大変申し訳ない」などとコメントした。