首相官邸など重要施設上空で不審な小型無人機「ドローン」を飛行させないため、警視庁が全国で初めて、機体に装着した網を使い、空中で不審機を捕獲する「迎撃ドローン」の運用を開始することが8日、分かった。同庁は、ドローンの飛行ルールなどを定めた改正航空法が施行される10日に合わせ専門部隊を設置、ドローンを使ったテロへの警備強化を図る。

 警視庁によると、導入されるドローンは、機体に2〜3メートルの長方形の網を装着。カメラも付いており、操縦者が手元の端末で飛行中の映像を確認できるようになっている。

 今後、重要施設周辺で不審なドローンが確認された場合、付近で操縦者がいないか捜索するほか、スピーカーなどで飛行の中止を警告。それでも続けた場合は、迎撃ドローンを出動させ、空中で網に絡めて捕獲する。