アカデミー賞の前哨戦として注目されるロサンゼルス映画批評家協会賞が発表され、映画『スポットライト(原題)』が作品賞と脚本賞を獲得した。
同映画は、米ボストンにおけるカトリック教会の神父たちによる児童性的虐待と、それが数十年にわたって組織的に隠ぺいされてきたという恐るべき事実を、1年にわたる取材によって暴いたボストン・グローブ紙の記者たちの姿を描いた作品。
各方面で高い評価を得ており、ジャーナリストが選ぶサテライト・アワードでは作品賞、監督賞、助演女優賞を含む8部門でノミネートされている。また、ボストン映画批評家協会賞でも作品賞、脚本賞、アンサンブル演技賞を受賞。ゴッサム・インディペンデント・フィルム・アワードでも、作品賞と脚本賞を受賞している。
2015年のロサンゼルス映画批評家協会賞の主な受賞結果は以下の通り。(澤田理沙)
■作品賞
『スポットライト(原題)』
2位 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
■監督賞
ジョージ・ミラー 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
2位 トッド・ヘインズ 『キャロル』
■主演男優賞
マイケル・ファスベンダー 『スティーブ・ジョブズ』
2位 ルーリグ・ゲーザ 『サウルの息子』
■主演女優賞
シャーロット・ランプリング 『45 イヤーズ(原題) / 45 Years』
2位 シアーシャ・ローナン 『ブルックリン(原題) / Brooklyn』
■助演男優賞
マイケル・シャノン 『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』
2位 マーク・ライランス 『ブリッジ・オブ・スパイ』
■助演女優賞
アリシア・ヴィキャンデル 『エクス・マキナ(原題) / Ex Machina』
2位 クリステン・スチュワート 『アクトレス~女たちの舞台~』
■脚本賞
トム・マッカーシー、ジョシュ・シンガー 『スポットライト(原題)』
2位 チャーリー・カウフマン 『アノマリサ(原題) / Anomalisa』
■アニメ賞
『アノマリサ(原題)』
2位 『インサイド・ヘッド』