牛丼を3カ月間、毎日食べ続けたら体はどうなる?牛丼大手の吉野家ホールディングス(HD)が今春から始めた実験。ようやく結論が出ました。気になる結果は…
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ドロップアウトはゼロ!
「丼物=健康に悪い」というイメージを払拭したい――。そんなことから吉野家HDが始めた実験でした。20~65歳未満の男女24人に、毎日必ず吉野家の「冷凍牛丼の具」を食べてもらいました。さらに被験者は毎日の食事内容や回数、飲酒量、睡眠時間などを日誌に記入。実験の開始前後で体重や血圧、BMI値や体脂肪率などがどのように変化したのか、検査を受けました。
ちなみに、こうしたちょっと過酷と思える実験でも、ドロップアウトした人は一人もいなかったそうです。
気になる結果は…
さて、気になる結果はどうだったのか。吉野家HDはこう記しています。
「生活習慣病の原因となるメタボリックシンドロームにつながる、体重や体脂肪率、血圧、中性脂肪、コレステロール類、血糖値などの有意な変動を引き起こしませんでした」
つまり、牛丼を3カ月連続で食べ続けても、体重や体脂肪率が変化したり、血液データに影響を与えたりしたという事実は、調査では「なかった」という結論です。
「良くないイメージ、これで払拭を」
さらに資料では赤文字でこう強調しています。
「栄養分析結果から、私たちは吉野家の牛丼の具には生活習慣病を誘導もしくは増悪するリスクはないと推定していましたが、今回実際に吉野家の「冷凍牛丼の具」を食事とともに 12 週間摂取していただいた健常成人男女および、血糖値の高めな方々においても、摂取前と後でなんら健康リスクが増加する兆しは見られなかった事を皆様にご報告させていただきます」
吉野家HDの担当者は「牛丼は体に良くないというイメージを、これで払拭できれば」と話しています。結果については吉野家HDのホームページで公開されています。