トヨタ自動車は9日、ハイブリッドカー「プリウス」をフルモデルチェンジして発売した。今回のフルモデルチェンジでは、走行性能の大幅向上を図るとともに、JC08モード走行燃費40.8km/リットルの低燃費を実現している。
同車は歴代モデルで実現してきた優れた環境性能に磨きをかけ、「E」グレードにおいてクラス世界トップレベルとなるJC08モード走行燃費40.8km/リットルを実現。その他の2WD車も37.2km/リットル、新たに投入したE-Four(電気式4輪駆動方式)車も34.0km/リットルの低燃費を実現し、全グレードで「平成32年度燃費基準+20%」を達成。「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定取得とあわせ、「エコカー減税」の免税対象とした。
新型「プリウス」は、トヨタのクルマづくりの構造改革である「Toyota New Global Architecture(TNGA)」の第1号車として投入されるモデルでもある。「TNGA」により、パワートレーンユニットやプラットフォームが刷新され、一体的に新開発することで、クルマの基本性能や商品力を飛躍的に向上させることをめざした。
これにより、低燃費を実現させるとともに、かっこよさを際立たせる「低重心スタイル」「走りの楽しさ・乗り心地のよさ・静かさ」など、さまざまな基本性能も大幅に向上させている。
グレード体系は、より低燃費を追求した「E」、基本装備を充実させた「S」、衝突回避支援パッケージ"Toyota Safety Sense P"をはじめとする先進装備を充実させた「A」、「A」の装備に本革巻きのステアリングホイール・本革シートなどの上級装備を充実させた「Aプレミアム」を設定。「S」「A」「Aプレミアム」に"ツーリングセレクション"を設定し、215/45R17のタイヤ&アルミホイールや合成皮革表皮のシートなどを装備する。E-Four車においても、「S」「A」「Aプレミアム」を用意し、各グレードに"ツーリングセレクション"も設定した。
新型「プリウス」の価格は242万9,018~339万4,145円(税込)。全国のトヨタ店・トヨペット店・トヨタカローラ店・ネッツ店を通じて発売される。
(木下健児)