大泉洋が主演を務める映画『アイアムアヒーロー』の場面写真が公開され、パーカーの袖を泥だらけにした大泉が、緊迫の表情で散弾銃をかまえる姿が披露された。
原作は2009年にビッグコミックスピリッツ(小学館)にて連載が開始された“現代日本でゾンビパニックが起きたらどうなるか?”を突き詰めた花沢健吾のベストセラーゾンビ漫画「アイアムアヒーロー」。理性を失い、超人的な力で人を襲い、噛むことでウイルスに感染させるZQN(ゾキュン・作中でのゾンビの名称)があふれかえった町を舞台に、緊張感漂うサバイバルパニックが描かれる。
大泉演じる「モテない・サエない・うだつのあがらない」の三拍子がそろった主人公・鈴木英雄は、ZQNと化した恋人から襲われ、趣味で所持していた散弾銃を持ち出し、東京から逃げ出す。そして逃亡の道中に出会った女子高生・比呂美(有村架純)と、元看護師の藪(長澤まさみ)と共にZQNと戦うことになる。平凡で頼りない主人公は、絶望的状況で何を思い、彼のかまえる銃は何に向けられているのだろうか……。
原作コミックの世界観を再現するため、韓国の閉鎖されたアウトレットモールで大規模ロケを敢行したという本作は、スペインで行われた第48回シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀特殊効果賞と観客賞を受賞している。メガホンを取るのは『図書館戦争』『GANTZ』シリーズの佐藤信介、VFXアドバイザーとして『バイオハザード ダムネーション』などの神谷誠も参加している。極限世界を死にもの狂いでサバイブする登場人物たちの姿を時にユーモラスに、時に斬新な映像で描くという。(編集部・海江田宗)
映画『アイアムアヒーロー』は2016年4月23日より全国東宝系にて公開