電気炊飯器や温水洗浄便座など、日本製品を「爆買い」する中国人観光客の勢いは衰えることを知らない。一方で、「愛国」的観点から日本製品の不買を呼びかける声もある。中国メディア・今日頭条は7日、「愛国・非愛国は関係なしに、日本の家電製品をむやみに買ってはいけない5つの理由」とする文章を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
記事はまず、日本の家電製品を買ったさいに「日本語で書かれた説明書を読んで理解できるのか」と指摘。読めなくても問題なさそうだが、記載された注意事項を守らなければ容易に問題が発生したり、寿命が大幅に短くなったりするのだと論じた。
次に、「日本製の炊飯器は国産品よりおいしく炊ける」という口コミについて言及、「結論は『大差ない』である」ことは、CCTV(中国中央テレビ)も紹介済みであるとした。また、日本の家庭向けに作られた製品は電圧が110ボルトであり、中国とは異なると指摘。「そのまま使おうものなら、製品が終わるかあなたが『終わ』る」とした。
さらに、例え品質に優れた日本の家電製品でも故障することはあり、いざ故障した時に「どこで修理できるのか」という問題に直面すると解説。仮に修理できる場所が見つかったとしてもオリジナルの部品を探すのは難しく、中国国内の修理屋で直せば「日本製もすっかり中国製に変わるのだ」と指摘した。
文章は片っ端から日本製品の購入を止めるべきと警告しているわけではない。あくまで、考えることなくむやみやたらと日本製品を買っては、あとあと問題が生じる可能性があることを指摘しているに過ぎないのだ。
結論部分で文章は「国内での使用に適しているかをはっきりと理解すること」、「外国製品は基本的に、国内製品に適用される保障制度が通用しないと認識すること」の重要さを指摘している。愛国的か非愛国的かなどはもちろん関係ない。そして、日本製だろうが米国製だろうが中国製だろうがも関係ない。これからの中国の消費者に求められているのは、流行やブームに乗るだけでなく、製品ごとの良し悪しを自ら判断する能力なのである。(編集担当:今関忠馬)