JR東日本仙台支社は9日、東北新幹線の車両で、架線に触れるパンタグラフの部品がなくなっていたと発表した。走行中に落下したとみられる。同じ部品が変形した車両もあり、同社が原因を調べている。
同社によると、問題の新幹線は9日午前に仙台と東京を往復した「やまびこ207号」(10両編成)。4号車パンタグラフの「スリ板体」と呼ばれる板状の金属部品(縦75センチ、横7センチ、重さ5キロ)がなくなっていた。走行中は通電のため架線と接触しているという。
9日午前7時40分ごろ、東北新幹線の福島―郡山駅間を走行中の「はやぶさ102号」(17両編成)で加速不良が発生。車両センターで調べた結果、スリ板体が変形していた。同社は東北新幹線の全車両約100編成の調査を始め、9日夜までに終了した30編成のうち、宮城県内の車両センターに入っていたやまびこ207号で異常が判明した。