12月6日、J1昇格プレーオフおよびJ2・J3入れ替え戦が行われ、来季のJ1、J2、J3の陣容が決定。この結果により、Jリーグ史上初となる不名誉な記録が生まれてしまい、サッカーファンの間で話題となっている。
今シーズンのJ1は、サンフレッチェ広島が2年ぶりの年間優勝を飾る一方、Jリーグに初年度から参加している名門・清水エスパルスが17位に終わり、来季は初めてJ2に降格。また、6日に行われたJ2・J3入れ替え戦では、大分トリニータが町田ゼルビアに敗れ、大分はJ1を経験したチームとしては初となるJ3降格が決まった。
屈辱のシーズンとなった清水と大分だが、この両チームで今季監督を務めたのが、元・日本代表で、平塚ベルマーレ(当時)などで活躍した田坂和昭氏だ。田坂氏は2011年から大分の監督を務め、2013年にはチームをJ2からJ1に引き上げたが、今年6月に成績不振により監督を解任。その後8月には、不振が続く清水エスパルスの監督に就任したが、チームを立て直すことができず、11月に監督を辞任した。
両チームとも最終的に降格はしたものの、2015年内に田坂氏がチームを率いたのはともに3カ月程度だ。そのため、ツイッターには、
「経歴に傷が付くことをいとわず、誰も受け手が無いチームの監督を2チーム連続で引き受けた田坂の男気を評価する、という見方も出来る」
など、田坂氏に対する同情の声もないわけではない。
しかし形はどうであれ、1シーズンに2チームで監督を務め、その両チームが降格したのはJリーグ史上初めてだ。それゆえ6日に大分の降格が決まると、ツイッターには、
「大分J3降格まじか… 1年に2チーム落としてしまった田坂…」
など、厳しい声が続々と登場。田坂氏の名前は、不名誉な形でサッカーファンの脳裏に刻まれることになってしまったようだ。
※当記事は2015年12月09日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。