日産の経営に仏政府干渉せず 対立解消へ
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日産自動車は11日、提携先のフランス自動車大手ルノーが日産の経営に干渉しない方針を正式に認めたと発表した。ルノー筆頭株主のフランス政府からの影響力が日産に及ぶのを防ぐのが狙い。日産・ルノー連合は経営の自主性を保持し現在の資本関係を維持することになり、政府との対立は解消に向かうことになった。
両社は、ルノーの経営への関与を強めている政府が日産にも介入するのではないかと懸念。ルノーは11日の取締役会で対応を協議した。
日産とルノーの最高経営責任者(CEO)を務めるカルロス・ゴーン社長は取締役会後、日産・ルノー連合は「より強化され、安定化された」と話した。