東京電力神奈川総支社(横浜市)は11日、神奈川県藤沢市藤沢の境川に、工事で使用する接着剤と充填(じゅうてん)剤が入った容器計80個が流されたと発表した。
1個が破損し、接着剤約500グラムが水中に流出したとみられる。東電は「繰り返し接触すると、皮膚や目、呼吸器に炎症を起こす可能性がある」と注意を呼び掛けている。
同総支社によると、境川の橋の下部に通す送電線の補修工事で、橋の下に置いていた接着剤などの容器計80個が増水した川に全て流されたという。
東電は11日中に、約5キロ離れた河口周辺で計57個を回収。うち接着剤の1個が破損し、中身の一部が漏れていた。
10日からの降雨で増水した川に容器の缶ごと流されたといい、11日午後0時50分ごろ、工事を行う子会社社員が流出に気付いた。東電は12日も残りの捜索を続けるとしている。