12月9日放送、「ためしてガッテン」(NHK)では、このシーズンに襲うノロウィルスの脅威。
ノロウィルスは予防接種や薬がなく、5歳以下の子供だけで毎年20万人以上が死亡している。はじめて感染が確認されたのは1968年、ノロウィルスという名前がついたのは2002年。アメリカで行われた実験によると、77人がノロに汚染された水を飲み、感染力の強さを見極める実験を行った。
中には何度繰り返しても感染しない人も。77人のうち33人がノロウィルスにかからなかった。実験では、ノロウィルスにかかりやすい人はO型で、AB型はまったくかからなかった。
ノロウィルスが感染するのは小腸。厚い粘膜を突破して8時間ほどで数十万倍に増殖するのだ。増殖の際、小腸の細胞を破壊することで嘔吐や下痢が起きる。破壊し尽くすとウィルスの増殖は止まる。小腸の表面が持つ抗原は血液型によって異なり、AB型とは相性が悪く小腸の粘膜の中に入れないため感染しないのだという。
ただしこの実験は2002年のもので、ゲストの坂下千里子はAB型なのにノロウィルスにかかったという。2002年以降は、AB型もかかるようになり、ノロウィルスは進化している。