パリ協定を採択し木づちを打つ、COP21で議長を務めるフランスのファビウス外相=12日、パリ郊外(AP=共同)
共同通信社

 【パリ共同】パリ郊外で開かれた国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)は12日、2020年からの実施を目指す地球温暖化対策の新たな枠組み「パリ協定」を採択した。今世紀後半に世界の温室効果ガス排出量を実質的にゼロにするのを目指す。

 先進国に削減を義務付けた1997年採択の京都議定書に代わるもの。米国や中国、日本など190カ国を超える条約締約国が全て参加する歴史的枠組みが誕生した。化石燃料に依存してきた社会や経済の在り方が大きく変わりそうだ。

 産業革命前からの気温上昇を2度未満に抑えることを目的として明記。さらに1・5度に抑えるよう努力する。