バルサ、メッシ芸術FK弾も痛恨の2戦連続ドロー…不安を抱えたまま来日へ | ニコニコニュース

先制点を決めたバルセロナのメッシ(左) [写真]=Getty Images
サッカーキング

 リーガ・エスパニョーラ第15節が12日に行われ、バルセロナとデポルティーボが対戦した。

 現在リーグ戦で首位に立つバルセロナは、前節のバレンシア戦を1-1で引き分けると、9日に行われたチャンピオンズリーグ・グループステージ最終節のレヴァークーゼン戦でも引き分け、公式戦2試合連続で未勝利となっている。また、8日の練習中にブラジル代表FWネイマールが内転筋を痛めて離脱。同じくアルゼンチン代表FWリオネル・メッシも負傷が心配されたが、こちらは問題なく先発出場している。なお、バルセロナは今節終了後に日本で開催中のFIFAクラブ・ワールドカップ2015に参加する。

 最初にチャンスを作ったのはバルセロナ。5分、中盤でリオネル・メッシがボールを持つと、エリア内左でフリーになっていたサンドロ・ラミレスへ浮き玉のパスを送る。これをサンドロが落として、走りこんだルイス・スアレスがダイレクトシュートを放つ。しかし、ここはわずかに枠の左に外れてしまった。

 続く14分、バルセロナはエリア手前正面やや右の位置でFKを獲得すると、これをメッシが直接シュート。しかし、ここはGKヘルマン・ルクスがなんとかキャッチした。

 一方のデポルティーボも決定機を作る。15分、右サイドを突破したフアンフランがGKとDFの間にグラウンダーのパスを通すと、これをゴール前でフリーになっていたホナタン・ロドリゲスが受けて絶好機を迎えた。しかし、右足シュートはGKクラウディオ・ブラーボのセーブにあい、得点することができない。

 その後はバルセロナが試合の主導権を握る。29分、エリア手前でイヴァン・ラキティッチが倒されてFKを獲得すると、クイックリスタートからボールを受けたメッシがエリア手前右からドリブル。左のスアレスへボールを渡し、スアレスがシュートを放ったが、ここは枠を捉えきれなかった。さらに31分、エリア右45度の位置でアンドレス・イニエスタからパスを受けたメッシが得意の左足を振りぬく。カーブがかかったボールがゴール左上に向かったが、ここもGKルクスがなんとかはじき出してCKに逃れた。

 すると39分、バルセロナに待望の先制点が生まれる。再びエリア手前右でFKを獲得すると、メッシが左足で直接シュート。これがゴール右上隅に決まり、バルセロナが前半のうちにリードを奪った。このまま1-0でバルセロナがリードして前半を終えた。

 後半に入ってもチャンスを作るのはバルセロナ。55分、エリア手前のメッシがエリア左のジョルディ・アルバへ浮き球のパス。アルバがこれを折り返すと、スアレスが押し込んで追加点と思われたが、オフサイドの判定でゴールは認められなかった。

 続く62分、敵陣中央でボールを持ったメッシがエリア手前右のラキティッチへパス。これを受けたラキティッチが右足を振りぬくと、強烈なシュートがゴール左に決まった。バルセロナがリードを2点に広げた。バルセロナは68分にサンドロを下げてムニル・エル・アダディを、72分にラキティッチを下げてセルジ・ロベルトを投入した。

 まずは1点を返したいデポルティーボも反撃に出る。75分、途中出場のミゲル・カルドーソがエリア手前から放ったシュートが相手に当たり、GKブラーボの上を越える。クロスバーに弾かれたボールをルーカス・ペレスが押し込み、1点差かと思われたが、ここはL・ペレスがオフサイドポジションにいたとして得点には至らない。しかし、直後の77分、途中出場のフアン・ドミンゲスからパスを受けたL・ペレスがエリア手前右から左足シュート。これがゴール左隅に決まり、デポルティーボが1点を返した。

 さらに勢いを増すデポルティーボ。86分、カウンターから左サイドを攻め上がると、エリア手前でパスを受けたL・ペレスが右サイドを駆け上がったアレックス・ベルガンティニョスへパス。ベルガンティニョスがダイレクトで右足シュートを放つと、これがゴール左に決まり、デポルティーボが2-2の同点に追いついた。このまま試合は2-2の引き分けに終わり、バルセロナは公式戦3試合連続、リーグ戦2試合連続のドローとなった。

 バルセロナは14日に来日し、17日にクラブW杯準決勝でクラブ・アメリカ(北中米カリブ海代表)と広州恒大(アジア代表)の勝者と対戦する。

【スコア】


バルセロナ 2-2 デポルティーボ

【得点者】


1-0 39分 リオネル・メッシ(バルセロナ)
2-0 62分 イヴァン・ラキティッチ(バルセロナ)
2-1 77分 ルーカス・ペレス(デポルティーボ)
2-2 86分 アレックス・ベルガンティニョス(デポルティーボ)