12月5日に内田彩のライブ「Blooming! -咲き誇れみんな-」が東京・有明コロシアムで開催された。
今回の公演は7月に2ndアルバム「Blooming!」がリリースされたことを記念して行われた、内田2度目のワンマンライブ。当日の有コロには総勢7000人、ステージ両翼の見切れ席まで埋め尽くす満員の“うっちー”ファンが駆けつけた。
ドラム、ベース、キーボード、ツインギターという編成のサポートバンドが爆音を鳴らす中、ステージ最奥の階段ステージに登場した内田は「Blooming!」を勢いよくパフォーマンスすると、「みんな“咲き誇る”準備はできてますか?」と客席を煽って「スニーカーフューチャーガール」「Like a bird」「最後の花火」を、アルバム「Blooming!」のトラックリスト通りにテンポよく叩き込む。そしてオーディエンスも「Blooming!」ではピンク、「Like a bird」ではブルー、「最後の花火」ではウルトラレッドとやはりテンポよくペンライトの光を楽曲のイメージカラーに合わせて切り替え、大きなコールを送り返していた。
ライブ前日の12月4日、「ラブライブ!」シリーズの声優からなるユニットμ'sとしてテレビ朝日系「MUSIC STATION」に出演。そして7000ものオーディエンスが集まったことに触れ「自分でも信じられないことがどんどん起きている」と語った彼女だったが「ライブのようなみんなと一緒の時間を大事にしたい」と笑顔で続けると、メインステージから伸びるランウェイへと歩を進め、その先のセンターステージでギターポップ「Go! My Cruising!」とブラスロック「Let it Shine」を熱演した。さらにバラード「ハルカカナタ」ののちには、白いモールでデコレートされた自転車にまたがり、愛用の自転車を歌った「いざゆけ!ペガサス号」をコミカルなダンスとともに投下。直後には一転、ゴシッキーで演劇仕立ての「妄想ストーリーテラー」と、ダークなエレクトロニカ「Daydream」をおびただしい数のシャボン玉が吹き上げられる中、ほの暗い照明に照らされながら続け、アルバム「Blooming!」同様、色とりどりのステージを展開する。
そしてアルバムのラストナンバー「with you」を除く「Blooming!」収録のすべての楽曲をプレイした彼女は、直前のシリアスムードを一掃するかのように「また楽しい曲に戻っていい?」と笑顔でひと言。これに客席が大歓声で応えると、2014年11月のアルバム「アップルミント」から「泣きべそパンダはどこへ行った」と「キックとパンチどっちがいい?」の2曲をまさに楽しく歌うと、自らもペンライトを手にして「好きな色を付けて」と、彼女のライブにおけるキラーチューン「Merry Go」をドロップ。「最後はピンクがいいな」と、盛り上がる客席をピンクのペンライトの光いっぱいにして、改めて「Blooming!」のラストナンバーにしてアッパーな四つ打ちナンバー「with you」をプレイして、ステージをあとにした。
それでも鳴り止まない「うっちー」コールに応えた内田は、コンパクトなMCを挟みつつ「ONE WAY」「Sweet Rain」「Growing Going」と、5月の東京・ゆうぽうとホールでの初ワンマンの本編最終盤も盛り上げたキラーチューンを3連投。「アンコールは楽しいですね」「本編はちゃんとしなきゃいけないんだけど、アンコールはイエーイ!ってなれる」とイタズラっぽく笑って「私のライブはここから始まった」と、デビューアルバム「アップルミント」の表題曲でこの日一番の歓声を集めてみせると「みんな咲き誇ってくれました?」「私は咲いていたと自覚してます!」とアンコールを締めくくった。
しかし直後にはまたも会場いっぱいの「うっちー」コールが響きわたり、バンドメンバーがステージへと舞い戻る。そしてドラマーのカウントとともに登場した内田はビートパンク仕立ての「Breezin'」をパフォーマンス。その後アルバム「Sweet Tears」と「Bitter Kiss」を2月に同時発売することと、そのアートワークをロリータメイクに定評のある双木昭夫が手がけることを発表すると、客席からはさらなる拍手と歓声が巻き起こる。これに「アーティストデビューしてから1年ちょっとでアルバムを2枚出させてもらって、またアルバムを2枚同時にリリースして。私シングルを出してないんですよ」と笑った彼女は「最後、満開の笑顔で咲いてくれる?」と煽ると、「咲き誇れ!」のシャウトと同時に客席目がけて無数のメタリックなテープが発射される中、2ndアルバム表題曲「Blooming!」で7000人の笑顔を“咲き誇らせて”、本当に有コロワンマンの幕を下ろした。
01. Blooming!
02. スニーカーフューチャーガール
03. Like a Bird
04. 最後の花火
05. Go! My Cruising!
06. Let it Shine
07. ハルカカナタ
08.いざゆけ!ペガサス号
09. 妄想ストーリーテラー
10. Daydream
11. 泣きべそパンダはどこへ行った
12. キックとパンチどっちがいい?
13. Merry Go
14. with you
<アンコール>
15. ONE WAY
16. Sweet Rain
17. Growing Going
18. アップルミント
<ダブルアンコール>
19. Breezin'
20. Blooming!