交代出場でダメ押し弾決めた浅野「試合を仕留めるつもりで入った」 | ニコニコニュース

マゼンベ戦に75分から出場した浅野。チーム3点目をマークした [写真]=兼子愼一郎
サッカーキング

 サンフレッチェ広島は、13日に行われたFIFAクラブワールドカップ2015準々決勝で、アフリカ代表のマゼンベ(DRコンゴ)と対戦し、3-0で勝利を収めた。試合後、チーム3点目をマークしたFW浅野拓磨が取材に応じている。

 前半は10本のシュートを撃たれるなどマゼンベに押し込まれた広島だったが、44分にCKからDF塩谷司が貴重な先制点をマーク。さらに後半に入って57分、再びCKから今度はDF千葉和彦が決めてリードを2点に広げた。そして75分からピッチに立った浅野が3分後にダメ押しとなるゴールを奪い、試合を決めた。

 ゲームを振り返った浅野は「いつ出るのか分からなくてずっと準備していましたし、そこはいつもと変わらないようにしていました。ピッチに出るときも『試合を締めてこい』といういつもどおりの交代だったと思います」とコメント。その言葉通り、試合を締めるという役割をきっちりとこなした。

 この日は両親と兄弟が観戦に訪れていたようで、時間が経つにつれて「今日、出られるかな…」と不安を募らせていたことを明かすと、「短い時間でしたけど、まずはゴールを決められたことは良かったです。でもミスも多かったのでもっと高みを目指していかなければいけないと思います」と結果を残したことには満足感を見せつつ、さらに上を見据えた。

 前の試合で負傷離脱を余儀なくされたMF野津田岳人とMF柴崎晃誠については、「岳人とは1年目からずっと一緒にやってきて、こういった世界の舞台で一緒に頑張りたいと思っていましたし、負傷して出られないのは僕も残念です。晃誠さんも出られないですけど、ケガで出たくても出られない選手のためにも、自分が結果を残してチームを勝利に導きたいと思っていました。岳人に関しては一緒にやってきた仲間だからこそ、自分自身も悔しい思いがあるので、アイツのぶんもより頑張らなければならないなと思っています」とケガで出られない選手の思いも背負ってプレーしていると話した。

 また、「自分が試合を仕留めると思っていつも入っています」と交代でピッチに入る際の気持ちを述べると、「チームが本当にいい雰囲気を保ちながら自分が出る時も良いゲームの流れで入ることができるので、そこはやりやすい部分はありますけど、それを壊しちゃいけないと少なからずプレッシャーはあります。でも、特に失うものはないですし、ピッチに入ればどんどんチャレンジして、FWとしてゴールを取ってチームの勝利に貢献したいという気持ちを持ってやっている。チームのみんながすごく良い環境をピッチの中で作ってくれているなと思っているので、感謝しないといけないなと思っています」と、チームメートへの感謝を示している。

 これで準決勝に進出した広島は16日に南米王者のリーベル・プレート(アルゼンチン)と対戦する。「本当に一試合一試合勝ち上がっていくごとにレベルが高くなっていって、次の相手も簡単にはできない相手だと思いますし、僕らのちからを100パーセント以上出さないと勝つことはできないと思う」と厳しい戦いになることを認めた浅野は、「でも、そういう相手とできることも幸せですし、そういうプレッシャーだったり責任だったりいろいろありますけど、試合ではそれを噛み締めながらプレーしたいと思いますし、チャレンジャーとして臨んでいくだけかなと思います」と意気込みを語った。