ニュージーランドの新しい国旗のデザインを決める1回目の国民投票で、暫定の開票結果がこのほど公表された。暫定1位に選ばれたのは、黒と青を基調とし、同国に自生する「シルバーファーン」というシダ、南十字星を描いたデザインだ。
現在の国旗が「オーストラリアの国旗と混同しやすい」「ユニオンジャックが英植民地時代の名残り」といった声を受け、同国のキー首相がデザインの変更を提唱。8月に1万292件の公募から40作品に厳選し、5つの最終候補が選ばれた。
国民投票の投票総数は、有権者の約48%に当たる152万7042票。そのうち、暫定1位のデザインは55万2827票を集めた。1位の候補は来年3月、現国旗との決戦投票に進む。
ただ、同国の新聞社「ニュージーランド・ヘラルド」が今年実施した世論調査では、デザイン変更を望むのは国民の約4分の1にとどまるなど、世論の関心は低い。今回の投票総数も有権者の過半数を割る結果となっている。