フランス中部チュールで投票するオランド大統領=13日(AP=共同)
共同通信社

 【パリ共同】パリ同時多発テロ後、非常事態が宣言されたフランスで初の全国選挙となった地域圏議会選(2回投票制)の第2回投票が、テロから1カ月の13日、投開票された。14日未明までの内務省集計によると、6日の第1回投票で全国得票率1位に躍進した極右、国民戦線(FN)は本土の全13地域圏で敗北した。

 第1回投票で得票率が低迷したオランド大統領の左派、社会党は有権者に「極右の躍進阻止」を呼び掛けて巻き返し、大敗は免れた。

 推定投票率は第1回投票より8・57ポイント高い58・48%。ルモンド紙は「選挙民の目覚め」により、極右勝利が阻止されたと論評した。