3組に1組が離婚する時代。今や離婚は珍しいものではなくなった。もちろん状況によっては、当事者に相当なインパクトを与え、つらい思いをするケースは少なくない。今回は「教えて！goo」に寄せられた「妻に『次やったら離婚！』と強い口調で言われました」といった相談を取り上げる。
妻と話をしながら子どもと遊んでいた相談者さん。妻が質問に答えてくれなかったため、｢ねえ、聞いてる？｣と問いながら、妻の足の裏をくすぐったという。すると妻は｢うざい！ 次やったら離婚だから！｣と激怒。そこで以前からくすぐられることを不快に感じていたと知った。とはいえ、ふざけてくすぐるようになって3年。それまで妻が怒ることはなかったと話す。普段は冗談でも「離婚」とは口にしないぶん、本気で離婚したい気持ちが妻にはあるのかと尋ねている。
■離婚に本気ではなさそう
これに対し、様々な想像が寄せられた。妻の「怒る」という行動から、妻の思いを紐解く意見を見てみよう。
「女性が黙るときって本当に怒ってるときだと思うのですよね。そして、コチョコチョが問題だったのではなく、時と場合を間違えてしまっただけではないですか？」（teijin009さん）
「おそらく奥様は本気で離婚は考えてないと思いますが、本気で嫌なのをわかって欲しいからこそ、奥様にとって最大級の感情の伝え方、質問者様に一番嫌な気持ちが伝わるであろう『離婚』という言葉を出したのだと思いますよ」（-LiZ-さん）
もちろん、怒りを外に爆発させてアピールする女性もいるが、黙ることで静かに怒りを伝えるタイプの女性は多い。怒っているタイミングで相談者さんがふざけたため、離婚という言葉が口をついて出たのかもしれない。
■他に不満のタネがあるのかも？
「離婚と言う一言は、他の事で我慢していてくすぐられカチンときて出た言葉かそれ程やめてほしいと言う事かと思います。くすぐりが原因か他の事が原因かは、わかりませんが、嫌がる事はやめてあげてください。そして、何か不満があるのか聞いてみてはいかがですか？」（TAKANE0122さん）
こちらはややドキッとする見解ではないだろうか。日々、何かしらの不満を溜め込んでいて、それが爆発したと考えると、なんとも緊張感が走る。妻のストレスの芽が何なのか、真面目に聞いてみる必要があるだろう。
最後に、最も辛辣な意見をチェックしてみたい。
「本当に、離婚して困る立場の人は『○○したら離婚だから』などとは言いません。恐ろしくて言えないでしょう。相手が、質問者さまを舐めきっていたら、そういう言い方も出るでしょうね。この男は、絶対に自分から離婚なんていい出せない。そう思っているのでしょう」（exhibitionistさん）
離婚というカードは夫婦関係を終了させる最後の切り札だ。それを日常で持ち出す側のほうが、どちらかというと「上」の立場のようにも思える。なんとも悲しい話ではあるが……。
それでも、今後行動を改めさえすれば、妻の口から離婚という言葉を聞かずに済むはず。丁寧なコミュニケーションを試みていただきたい。
池田園子（Ikeda Sonoko）