2015年12月13日に東京の秋葉原で開催されたe-Sportsイベント「Intel Club Extreme GAMERS WORLD」において,バンダイナムコオンラインが展開するPC用オンラインアクション「機動戦士ガンダムオンライン」のステージイベントが行われた。
今回のステージでは,来場したプレイヤー達によるオフライン大会が開かれたほか,2015年12月16日から行われる連続アップデート「Z PROJECT」の新情報発表などが行われた。本稿ではそのステージをレポートしよう。
■新機体は百式&キュベレイ!
実際のイベントでは,オフライン大会が行われた後に最新情報コーナーという順になっていたが,本稿では気になる最新情報を先にレポートしよう。
本作のプレイヤーなら,先日発表された「Z PROJECT」(http://www.4gamer.net/games/144/G014476/20151210069/)の内容が気になるところだろう。“Z”と聞くと,やはり「Zガンダム」が頭に浮かんでしまうが,本作は2015年8月のアップデートから「U.C.0096」という,Zガンダムの舞台から大きく先に進んだ時代のサブタイトルが付けられていて,いろいろと疑問が生まれる。
これついて,プロデューサーの佐藤一哉氏は「Zガンダムの時代にすると,陣営名が変化してしまいます。“連邦とジオン”という構図に思い入れのある方が多いと考えて,さらに先の時代を設定しました。その間も含めたアップデートという意味合いを込めていますので,(Z時代の)機体を捨てるつもりはありません」と語った。
続いて,具体的なアップデート内容が発表された。まずZ PROJECTの第1弾として実施されるのが,12月第4週に開始されるイベント「花をつけたサボテン」だ。イベント期間中は,戦闘で「サボテン」もしくは「花をつけたサボテン」がドロップし,それらのアイテムを集めると限定コーデを入手できる。
第2弾は,同じくイベント「ガンダリウムγ強奪イベント」。本イベントは約1か月の長期にわたって行われるもので,期間中は戦闘後に「ガンダリウムγコンポジット」が出現する。これを収集すると,ガンダリウムγ由来の機体を入手できるのだ。
そして第3弾として登場するのが,新機体「百式」と「キュベレイ」だ。思い入れの強いファンが多いためか,この名前が発表された瞬間には,大きな歓声と拍手が巻き起こった。
佐藤氏は「原作アニメのZ PROJECTも百式からスタートした」と,発表されたラインナップの意図を語った。Zガンダムをはじめとする可変機能を持つ機体に関しては,これに続く形になるという。
アップデートで追加される要素は,Z PROJECT関係だけではない。先に公式サイトで発表されていた,デッキボーナスに代わる新システム「ミッションユニット」の詳細も公開された。
また,年末には「祝! 正式サービス開始3周年記念 大感謝キャンペーン」が開催される。アカウントを持つすべてのプレイヤーが対象となっているので,必ず特典を受け取っておこう。
佐藤氏は最新情報の発表を終えた後,先に行われた運営体制の変更に「戸惑われたお客様も少なくないでしょう」と触れたうえで「チームを一新し,お客さんが問題に感じている部分の改善に努めたいと考えています」とコメントし,ステージを締めくくった。
■ニュータイプが戦場を駆け抜けた
では,ここからオフライン大会の模様をレポートしよう。登壇したのは,プロデューサーの佐藤氏,実況役であるYukishiro氏,そしてゲストのぬまっちさんの3人だ。
今回行われる「限定ガシャコンバトル」は,特殊ルールによる6対6の局地戦だ。
戦いに挑むプレイヤーの表情は真剣そのもの。来場者は事前に“地球連邦軍”と“ジオン軍”で席が分けられていて,勝利チームの陣営に所属しているプレイヤーには,より多くの「DXガシャコンチケット」がプレゼントされるということもあり,試合に参加しないプレイヤー達にも緊張感が漂っていた。
そして大会がスタート。第1戦で好調な滑り出しを見せたのは,最新鋭の強力な機体であるガーベラテトラを擁し,撃破数で先を行ったジオン軍だ。
続く2戦目では,ミサイル系統の武器に優れる重撃タイプの機体が多く登場し,高火力の弾幕が飛び交う戦いになった。その戦いを制したのはジオン軍で,イーブンに持ち込んだ。
第3戦では,連邦軍に11歳の少年とその父親のコンビが参戦し,2人とも大きな活躍を見せて,会場はさらなる盛り上がりとなった。オーバーヒートを起こした父のガルバルディβを少年のジェガンA2型がフォローし,共同で拠点を防衛するシーンでは,会場から「お父さん! お父さん!」コールが巻き起こっていた。
若き才能がいるのは連邦軍ばかりではない。続く第4戦では,なんとジオン軍側に11歳と8歳の少年が参戦したのだ。しかも,双方ともに将官クラスの腕前だという。それを裏付けるように,味方プレイヤーの行動に合わせて,的確な連携射撃を決めていた。
そして,双方負けられない戦いとなった最終戦,序盤の射撃戦でリードを奪ったのは連邦軍。このリードを広げたい連邦軍だが,ジオン軍は建物の影を利用した不意打ちや,機動力の高い格闘機体の突進による“荒らし”を駆使してそれを阻止する。さらに拠点制圧ボーナスで戦力ゲージを少しずつ回復し,残り4分でついに逆転。連邦軍も必死の反撃を仕掛けるが一歩及ばず,最後に勝利したのはジオン軍となった。
“ニュータイプ”の活躍で大いに白熱した大会はこうして幕を閉じた。初となる「機動戦士ガンダムオンライン」のオフライン大会だったが,佐藤氏は「この盛り上がりには驚きました」とコメントしていたので,次回開催にも期待できそうだ。
リンク:「Intel Club Extreme GAMERS WORLD」公式サイト
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