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日立製作所はこのほど、同社グループの日立レールイタリアがイタリアの鉄道運営会社トレニタリア社から2階建て通勤車両136両を受注したと発表した。受注金額は約250億円。

今回の受注は、2010年3月に締結した契約にもとづく3回目の追加受注となる。今回は中間車両112両・先頭車両24両を納入することになっており、これを含めたこれまでの受注車両の合計は中間車両575両・先頭車両131両の計706両となる。

車両は鋼製で、車両内部は優れた快適性を提供すべく、スペースの最大化を図って設計。LED照明、220V電源コンセント、自転車搭載用のスペースなどを備える。車両長は先頭車両27.1m、中間車両26.5m、座席数は先頭車両94席、中間車両183席。最高運転速度は時速160km。

日立レールイタリアが保有するイタリア北部のピストイア工場、イタリア南部のレッジオ・カラブリア工場で製造し、電気品をはじめとしたコンポーネント品はイタリア中部のナポリ工場で製造。完成後はイタリア全土の1万6,000km以上にわたる在来線に投入される予定だという。

(佐々木康弘)