講演する安倍首相=14日午後、東京都内のホテル
共同通信社

 安倍晋三首相は14日、東京都内で講演し、環太平洋連携協定(TPP)の大筋合意について「農政新時代を切り開く起爆剤だ。あらゆる政策を総動員し、世界に挑む農業者を後押ししたい」と述べた。農産物の輸出拡大を図るため、2016年度予算案に農業対策費を盛り込む考えも示した。

 TPPに関し、首相は「付加価値を高めて一気に大規模化を進め、国際競争力をつける。世界に販路を拡大する」と強調した。

 外国人観光客の増加を踏まえ「次なる目標は年間3千万人の高みだ。新幹線をはじめとした交通網で地方と地方をつなぐ『地方創生回廊』を完備する必要がある」と訴えた。