事務機器の東芝テックの売却検討 リストラで主力に集中
東芝が、事務機器を扱う上場子会社、東芝テック(東京)の売却を検討していることが14日、分かった。原子力や半導体といった主力事業に注力するためのリストラの一環。保有する東芝テックの株式50%強(議決権ベース)の売却先を広く探しており、投資ファンドも候補に浮上しているもようだ。
東芝は不正会計問題の影響で当面、社債などが発行できない。遊休資産や「非中核事業」を売却し、手元資金を厚めに確保する狙いもあるとみられる。
東芝テックは、売れた商品を瞬時に把握できる販売時点情報管理(POS)システム事業が不振。2015年9月中間連結決算で純損益が740億円の赤字。