人気ゲーム「メタルギア」シリーズの生みの親として知られ、15日付でコナミデジタルエンタテインメントを退職したゲームクリエーターの小島秀夫さんが新スタジオ「コジマプロダクション」を設立することが16日、明らかになった。小島さんはソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)と契約を締結し、新スタジオの第1作をPS4向けに独占タイトルとして制作する。
【写真特集】小島さんが手掛けた「メタルギア ソリッド5 ファントムペイン」
小島さんは「独立スタジオとして新たに挑戦をすることになりましたが、今まで共に歩んできた 『プレイステーション』と改めて今回パートナーを組めることを非常にうれしく感じております。『プレイステーション』と共に素晴らしいフランチャイズとなる作品を作っていきますので、 ぜひご期待ください」とコメントしている。
小島さんは1986年にコナミへ入社。映画的な演出をゲーム制作に持ち込み、2001年には米ニューズウィーク紙で「未来を切り拓(ひら)く10人」に選ばれるなどし、11年にはコナミデジタルエンタテインメントの執行役員副社長に就任した。
だが、今年に入って、自身の名を冠したゲーム開発チーム「小島プロダクション」が解散。一部のメディアが小島さんの退社を報じ、コナミデジタルエンタテインメントは否定していた。小島さんは、積極的に発表会などに登場してコメントするタイプの“モノ言うクリエーター”だったが、3日に開かれた「プレイステーションアワード2015」、米国で開かれた「ゲームアワード2015」のいずれも「メタルギア ソリッド5 ファントムペイン」が受賞作品になりながらも欠席。15日付で退職したばかりだった。