後世に語り継ぎたい! と思う名作少年漫画ランキングTop10 | ニコニコニュース

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戦後すぐから現在へと、多くの漫画が描かれてきました。その中には、後世にも読み継がれるべき名作漫画がありますね。今回は、少年漫画雑誌に連載された、後世へと時代を超えて伝えたい少年漫画をピックアップしてみました!

●1位『ドラえもん』藤子・F・不二雄

藤子・F・不二雄先生が小学館の学習雑誌に連載した漫画です。後になって『コロコロコミック』連載となりました。基本ギャグ漫画で1話完結の短編ながら、人生の警句となるような深い話、感動できる話などバラエティーに富んだエピソードがぎっしり詰まっています。その面白さは現在も色あせず輝いており、ドラえもんはこの先も世代を超えて愛され続ける少年漫画でしょう。

●2位『ONE PIECE』尾田栄一郎

『週刊少年ジャンプ』に現在も連載されています。「海賊王になる」という野望を持つルフィが「麦わら海賊団」を結成し、仲間と共に冒険を続ける物語です。読者に元気と勇気を分けてくれる漫画で、今や日本だけではなく世界中にファンがいます。ルフィの旅がこの先どんな結末を迎えるかは分かりませんが、この友情と冒険の物語は時代を超えて生き続けるのではないでしょうか。

●3位『デビルマン』永井豪

『週刊少年マガジン』に連載された漫画です。古代に地球の支配者だったデーモン一族が現在によみがえります。これと戦うためにデーモンと合体し「デビルマン」となった不動明、その友人・飛鳥了の孤独で悲しい宿命を描いています。わずか5巻で人類の滅亡にまで至るそのストーリー展開は圧巻で、まるで神話のようです。永井豪先生の筆も鬼気迫るすさまじさ。衝撃のラストシーンと共に永遠に語り継がれるべき傑作です。

●4位『ブラック・ジャック』手塚治虫

漫画の神様・手塚治虫先生が『週刊少年チャンピオン』に連載した作品です。無免許のモグリ医者で、法外な診療費をふんだくるのですが、奇跡の腕を持つブラック・ジャックが主人公です。一話完結の作品ですが、各エピソードの短いページの中に、命の大切さ、人間の愚かさや生きることの喜びなど、多くのメッセージが込められています。手塚先生の生み出したブラック・ジャックの活躍には時代を超えて伝わるものがあるでしょう。

●5位『あしたのジョー』原作:高森朝雄/作画:ちばてつや

1968年に『週刊少年マガジン』に連載が開始され、それまでは子供が読むものとされていた漫画雑誌を大学生、大人までも読むものとして認識させた作品です。ドヤ街に現れた不良少年・矢吹丈は、丹下段平と出会いボクシングを教えられ、その類いまれな資質を開花させます。幾多の難敵とリングで闘う中で、ジョーは自分の生きる意味を見いだすのです。行き場のない不良少年が真っ白に輝く瞬間を求めて闘う様は、時代を超えて読者の胸を打ち続けるでしょう。

●6位『SLAM DUNK』井上雄彦

『週刊少年ジャンプ』に連載された漫画です。湘北高校に入学した不良少年・桜木花道がバスケットボール部に入部し、個性豊かなチームメートと共にライバルたちと闘っていく様が描かれます。登場するキャラが丁寧に描写されているので感情移入しやすく、読者がキャラクターの成長をより親身に感じられる点が素晴らしいのです。時代を超えて少年たちはこの物語から力をもらうことでしょう。

●7位『漂流教室』楳図かずお

恐怖漫画の第一人者・楳図かずお先生が『週刊少年サンデー』に連載した漫画です。小学校が丸ごとタイムスリップし、そこにいた少年少女たちが荒廃し切った未来世界へ投げ出されるというストーリーです。この物語には安易な友情や愛はありません。必死に生き抜こうとする子供たちの生存の戦いが描かれています。今では、これほどヘビーな漫画が少年誌で連載されていたことに驚くばかりです。この恐ろしい、でも心をわしづかみにされる物語は世代を超えて語り継がれるべきでしょう。

●8位『キャプテン』ちばあきお

『月刊少年ジャンプ』に連載され、日本全国の少年が胸を熱くした作品です。墨谷二中の野球部を舞台に、少年たちが勝利に向かって猛烈に努力する姿を描いています。この作品に登場するのはみな平凡な少年たちばかりです。しかし、自分を信じて明日に向かってすさまじい努力を続けます。それが少しずつ結実していく姿は応援せずにはいられません。リーダーシップとは何か、努力することの大事さなど、少年の成長に必要な要素がこの作品にはいっぱいに詰まっています。この物語には時代を超える力があります。

●9位『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』監修:堀井雄二/原作:三条陸/作画:稲田浩司

『週刊少年ジャンプ』に連載された漫画です。国民的RPG『ドラゴンクエスト』の世界観、舞台を基に、少年ダイの成長を描いた作品です。ゲームと漫画の良いところを取って、わくわくさせ、また感動させてくれる物語に仕上がっている点は見事というほかはありません。読者はダイの成長を自分のことのように感じるのです。『ドラゴンクエスト』はこの先もきっと多くのプレーヤーを楽しませ続けるでしょう。この漫画もまた語り継がれるべきではないでしょうか。

●10位『1・2の三四郎』小林まこと

『週刊少年マガジン』に連載された漫画です。最初は学園コメディーとして始まりましたが、主人公三四郎が高校卒業と同時にプロレスラーを目指し、ここからプロレス編になります。小林先生独特のコメディータッチが面白く、どんなにつらいことでも笑顔(痩せ我慢ですが)で乗り越えていく主人公たちに読者は勇気をもらいます。格闘シーンはあくまでも熱く描かれていて、最後に勝利をつかむ姿はまさに少年漫画の王道です。この漫画の持つタフでパワフルなところには時代を超えるスピリッツを感じることでしょう。

まだまだ後世に伝えたい漫画は山のようにありますね。「努力」「友情」「勝利」ではありませんが、少年たちの心を震わせる要素を色濃く持った漫画は、時代を超えて読み継がれていくのではないでしょうか。

あなたは、後世に読み継がれるべき漫画というと、どんな作品を挙げますか?

(高橋モータース@dcp)